偶然に偶然が重なって


いやもう、驚いたのなんのって。


アクシデントで実験が大幅に長引くなか、ふとカマキリのケージの前を通りがかると…………代替くんが脱皮の真っ最中だったんです。


それだけならただのラッキーですむんですが、なんとその脱皮中の柔肌を、エサのコオロギにガシガシかじられ中なのを目撃してしまったのでありマウス。


id:keferbergの人なんぞは、こないだ会った時に「カマキリがコロオギに襲われる、それだけを楽しみにお前のブログを見ている」と言い放ってくださいましたが、まさにそれが現実のものになってしまったわけです。


脱皮中は無防備で襲われやすいため、本来なら脱皮の時期にはコオロギを撤収しておかなくてはいけないんですが、代替くんのほうはやけに小さいしあまりエサ食ってなかったしで、まだ脱皮はとうぶん先だろうと油断していました。食が細かったのは、たんに脱皮前だったからみたいです。タイミング的には今日明日がまさに脱皮の日だったので、あくまで鉄のリズムでエサを引き上げておくべきでした。後悔さきに立たずですが……チーン。


さて、不覚にもエサのカマキリごときにかじられてしまった代替くんですが、id:keferberg氏には申し訳ないけどまだ生きてました(笑)


話を戻しますと、その光景に激しくあせった僕は、とりあえず飼育容器のフタを開けてピンセットでコオロギを追っ払いました。しかし、コオロギ退散には成功したのですが、その衝撃で4本足でぶら下がっていたカマキリの中肢が足場から外れてしまって、後肢2本のみでプラプラとぶら下がる、とんでもなく危ない状態になってしまいました。


脱皮中の墜落は、致命度のレベルでいえばコオロギに襲われるのとどっこいどっこいです。おかげで、これ以上は手が出せなくなってしまい、あとはじっと見守るしかありません。見れば、コオロギにかじられたとおぼしき場所から体液が滴状になって染み出してきています。ケースの中にはまだ2匹のコオロギが徘徊しており、ときどき足場を登ってきやがります。「やめろ、帰れ」とコオロギに念を送りつつ、冷汗まじりで脱皮の進行を見届けます。


数分後、尻の先を除いて体を全部だし終わる代替くん。その状態でしばらく、体を乾かすために動かなくなりました。ここまでくれば脱皮不全の心配も少ないため、足場をそっと持ち上げて外に出し、あいかわらず触覚でなでくりまわしたり等やりたい放題のコオロギ達をケース外へ追放。ようやく心の平安が訪れました。


こういう時に限ってデジカメのバッテリーが切れてたりするわけですが、急いで充電して撮ったのがこちら。



ちなみにこの直後、殻から完全に抜け出て他所へ行ってしまいました。脱皮はAM1:30-2:00の間で、明条件。


やっぱり、古株くんと代替くんは1齢ずれてるっぽいです。あと、古株くんがオスだとすると、代替くんはメスですかね。代替くんのほうが足の花びらが立派なのと、背中の筋の色が違う(古株は茶色、代替は緑)へんから判断するに、です。あと、触覚も脱皮するんですね。


コオロギにかじられた傷が気になりますが、まあ頑張ってくれると期待します。


ちなみに、代替くんの食欲不振をみてコオロギを追加購入したんですが、無駄になりそうですね。

  • 計1,655円

ところで、イエコオロギ1齢ってこんなに小さかったっけ? これでは小さすぎて逆に食えんだろ、というサイズ。